煮込みザウアークラウト

基礎知識

ザウアークラウト Sauerkraut とは、ドイツの酸っぱいキャベツの漬物です。

酢キャベツと言われたりもしますが、その酸味は酢によるものではなく

発酵によって生じる酸味です。

呼び方が異なるだけで、同じものが東欧やロシアにもあります。

日本でもどこのスーパーに行っても、瓶入りで販売されていますので

皆さんも見かけたことがあるかと思います。

このザウアークラウトをどのように食べていますか？

瓶から出したそのままですか？

もちろんそれはそれで良いです。

ただドイツではそのまま食べることもありますが、煮込んで食べることが多いです。

かつてドイツのソーセージ専門レストランに行った時、

ザウアークラウトが食べ放題でした。

容器が違うだけで、牛丼屋さんの紅生姜と同じ感覚です。

他店の煮込みザウアークラウトも美味しかったのですが、

そのレストランのそれがことさら美味しかったのを今でも覚えています。

ということで、今回は煮込みザウアークラウトの作り方をご紹介しようと思います。

レシピ

材料

• ザウアークラウト　　１瓶（６５０ｇ）
• ベーコンブロック　　１５０ｇ
• 玉ねぎ　　　　　　　中１個
• 砂糖　　　　　　　　大1
• 塩　　　　　　　　　小1/2（適量で良い）
• 黒コショウ　　　　　適量
• ブイヨン　　　　　　３００ｍｌ
• ローリエ　　　　　　２枚
• クミン　　　　　　　小１
• キャラウェイシード　小１
• オールスパイス　　　小１

下準備

ザウアークラウト

ザルに移し、流水で軽く洗う。

玉ねぎ

スライスにする。

ベーコン

ブロックを小さめのサイコロ状にカットする。

ブロックの方が旨味が出るのでブロックがおススメですが、

無ければスライスベーコンを適当にカットしても良いです。

ブイヨン

メーカー推奨の分量で作ってください。

作り方

①　ベーコンを炒める

　鍋（or 深めのフライパン）に油を適量入れ、ベーコンを炒める。

　もしラードがあればラードを使って下さい。

　無ければ無いで問題ないです。

　ちなみにバターを使うのもアリです。

②　玉ねぎを加え、炒め合わせる。

　玉ねぎがしんなりするまで炒める。

③　ザウアークラウトを加える

　ザウアークラウトを加えて、軽く炒め合わせる。

④　その他の材料を全て加えて煮込む

　ブイヨン・砂糖・塩・ローリエ・黒コショウ・

　キャラウェイシード・オールスパイスをを加える。

　混ぜ合わせる。

　フタをして１時間位煮込む。

　出来上がり。

ワンポイントアドバイス

スパイスについて

今回はキャラウェイシード・粉末クミン・粉末オールスパイスを使いましたが、

ジュニパーベリーのホールがあれば、それを使うのもとても良いです。

キャラウェイとオールスパイスとか、ジュニパーベリーとクミンとか、

キャラウェイ・ジュニパーベリー・クミンとか、

要するにキャラウェイ・クミン・オールスパイス・ジュニパーベリーを

好みに応じて自由に組み合わせて使えば良いのです。

また、ホールや粉末も自由で良いです。

ただ黒コショウとローリエ（ベイリーブス）はマストです。

ちなみに、ローズマリー・タイム・オレガノ等は、

ドイツのザウアークラウト煮込みでは使いません。

砂糖について

砂糖は白砂糖でも黒砂糖でも良いです。

あるいはメープルシロップとかハチミツ等を使っても良いです。

さらに言えば、例えば砂糖を大１に減らして、リンゴジュース・パインジュース・

オレンジジュース等を５０～１００ｃｃ位適当に加えて煮込んでも良いです。

要はザウアークラウトを煮込む際は、何かしらの甘みを加えた方が

美味しく仕上がるということです。

白ワイン

白ワインを適量加えて煮込む人・家庭・お店もあります。

最後に

ザウアークラウトは、とても健康に良い発酵食品です。

植物性の乳酸菌でより腸内に届きやすく、腸活に打って付けです。

ビタミン・ミネラル・食物繊維も豊富で、食の健康意識が高まっている昨今

積極的に摂りたい食品です。

ビタミンCが壊されずにすむので、サラダ感覚で生のまま食べるのも

良いことだと思います。

しかしドイツのようにメインの肉料理の付け合わせとして

煮込みザウアークラウトもぜひ食べていただきたいです。

ソーセージ・ハンバーグ・肉のソテー・シュニッツェル（ドイツ風カツレツ）等

あらゆる肉料理に合います。

健康的な発酵食品を美味しく、そしてタップリと摂ることができ、

食事の栄養バランスも良くなります。

また、ホットドッグにしてアメリカンスタイルで頂くのもアリです。

　冷蔵庫で結構日持ちしますので、作り置きしておくととても便利です。

むしろカレー同様、作りたてよりも翌日以降の方が美味しくなります。