フランスのリヨンの伝統料理をご紹介します!
基礎知識
セルヴェル ド カニュ Cervelle de canut とは、
フランスの中でも美食の街として有名なリヨンの伝統的なディップです。
料理名の意味は、なんと ” 絹織物工の脳みそ ” です。
衝撃的な名前ですね。
しかしフランスでは高級食材として子羊の脳みそが食されるのですが、
その安価な代替品として絹織物で栄えたリヨンの職人達の間で広まったものです。
そして現在に至り、リヨンのポピュラーな伝統料理となっています。
レシピ
材料
- ヨーグルト 1p(400g)
- 生クリーム 大1
- 乾燥ワケギ 小2
- パセリ 適量
- おろしニンニク 少々(軽く風味付け)
- オリーブオイル 大1
- 塩・コショウ 味をみて適量
*乾燥ワケギは、その辺のスーパーに普通に売っています。
フジサワの商品なら小さく小分けされているので、2Pで良いです。
*生クリームとオリーブオイルの分量は、水切りヨーグルト150gに対してのものです。
水切りヨーグルトの分量が変わる場合は、それに合わせてそれらの分量も
適当に変えてください。
ヨーグルトの下準備
ボウルにザル、その上にキッチンペーパーを2~3枚乗せ
その上にヨーグルトを入れる
ラップをしてまず2時間ほど水切りする
この間2~3回溜まった水分を捨てる
次の2時間ほどは、下の画像のようにザルを斜めに傾けて水切りする
水分が溜まったら捨てる
その間、傾ける向きを何回か変えて水切りする
こんな感じでトータル4時間位水切りすると
アバウトに150g位になります。
作り方
① ボウルに水切りしたヨーグルト、ワケギ、パセリ、ニンニク、
生クリーム、オリーブオイルを入れて混ぜ合わせる
② 塩・コショウで味を調えて出来上がり
冷蔵庫で最低1時間寝かせてから食べてね♪
個人的には、翌日以降の方が味が馴染んで美味しいと思います。
盛り付け
ワンポイントアドバイス
ヨーグルトについて
本来はフロマージュブラン(白いチーズの意)というクリーム状の
あっさりしたクセのないチーズを使って作ります。
ただフロマージュブランは、その辺のスーパーには売っていません。
なので誰でも気軽に作れるように、それと似た水切りヨーグルトの代用でご紹介しました。
もしフロマージュブランが手に入るなら、そちらで作ってください。
乾燥ワケギについて
本来はチャイブ(シブレットとも言う)を混ぜ合わせて作ります。
しかしチャイブは普通には売っていないので、
似たような乾燥ワケギでレシピ紹介しました。
もちろんフレッシュのワケギでも良いですが、
乾燥ワケギの方が手軽に安く手に入るので、そちらをご紹介しました。
フランスでも乾燥チャイブを使ったりするので、
必ずしもフレッシュにこだわらなくても大丈夫です。
ちなみにワケギ以外にアサツキでの代用もOKです。
パセリは、イタリアンパセリでも普通のパセリでもどちらでも良いです。
またそもそもパセリを加えずに、その分乾燥ワケギを増やしても大丈夫です。
その他
もしエシャロットが手に入るなら、適量をみじん切りにして混ぜ加えてください。
エシャロットであって、全く別物のエシャレットじゃないのでご注意を。
最後に
ヨーグルトを水切りして材料を混ぜ合わせるだけなので、
作るのがメチャメチャ簡単ですよね。
このセルヴェル ド カニュは、トーストしたバゲットにディップして
食べるのが一般的です。
しかしそれ以外でも、野菜スティックのディップとしてもいけますし、
ゆでたジャガイモに付けても美味しくいただけます。
リヨンの庶民的なレストランのことを ” ブション ” と言います。
ブションには、大抵このセルヴェル ド カニュがメニューに載っています。
今夜はセルヴェル ド カニュとバゲットをワインのお供にして
ご自宅をブションにしてみてはいかがですか?
美食の都 リヨンに行った気になろう!♪