中欧チェコの伝統的なスープをご紹介します!
基礎知識
今回ご紹介するのは、チェコの中でも東部に位置するワラキア地方の
伝統的な名物スープです。
料理名は、キセリツァ Kyselica もしくは、
ヴァラスカ キセリツァ valašská kyselica (ワラキアのキセリツァという意味)
と言います。
サワークラウトやサワークリームを使った酸味のある味です。
また、付け合わせの飲むスープではなく、ボリューム感のあるお食事スープです。
作り方はシンプルなので、ぜひ作ってみてください。
チェコのスープで満腹、満腹♪
レシピ
材料 5~6人前
- サワークラウト 500g
- ソーセージ 300g
- ジャガイモ 500g
- 玉ねぎ 中1個
- サワークリーム 60g
- 小麦粉 大2
- バター 20g
- ベイリーブス 2枚
- オールスパイス 8粒
- ブイヨン 1200ml(水とブイヨン粉)
- 塩・コショウ 適量
サワークラウトは、軽く汁気を切ってください。
酸味を控えめにしたければ、ざっと水洗いしてから水切りしてください。
材料のカット
玉ねぎは、粗みじんでもスライスでも良いです。
作り方
① ナベにバターを溶かし、まず玉ねぎを透き通るまで炒め、
それから小麦粉を加えて炒め合わせ、粉っ気を無くす
火を止め、一旦脇に置いておく
② そのナベにブイヨン(水とブイヨン粉)とサワークラウトを入れ沸騰させ、
フタをしてとろ火で20分程コトコト煮込む
サワークラウトを柔らかくする為、他の食材よりも先に
煮込んでおくわけです。
③ そこに、ジャガイモ・ベイリーブス・オールスパイス・黒コショウを加え、
フタをして更に10分程煮込む
④ ナベに①とソーセージを加えて全体を混ぜ合わせ、更に15分程煮込む
⑤ 火を止めてサワークリームを溶かし混ぜ、塩・コショウで味を調えて出来上がり
別の器でサワークリームと煮汁少々を溶かし混ぜてから
ナベに戻し入れるとやりやすいよ♪
盛り付けて完成!
ライ麦パンを添えると、よりチェコっぽいです。
ワンポイントアドバイス
ソーセージ
ソーセージはマストで、必ず入れてください。
本場のキセリツァは太くて長いソーセージを画像のように輪切りにして使います。
なので今回それに合わせて太いジョンソンヴィルのソーセージを使いました。
日本の主流である細くて短いソーセージもとても美味しいので、
シャウエッセンなどお好みのソーセージを使えば良いと思います。
ベーコン
ベーコンを加えることもできます。
入れる人もいれば入れない人もいるので、お好みで。
入れる場合は、ステップ①で玉ねぎと一緒に炒めてください。
分量は難しく考えず、適当で良いです。
ベーコンを加えるなら、ソーセージは適量減らせば良いでしょう。
ハーブ・スパイス・その他
ベイリーブスとオールスパイスは、ほとんどの人が入れて作ります。
その他にマジョラムやキャラウェイシードを加える人もいます。
少なくともこれら何かしらのハーブを加えてください。
黒コショウは、粒のもであればそれを数粒入れて煮込むのも良いです。
あと、ニンニクのみじん切りを加えて煮込む人も中にはいます。
最後に
昔、森での一日の労働に耐える為、男性にボリュームのある朝食として
出されていたのが、このキセリツァです。
栄養たっぷりで、ボリューム満点の食べ応えのある一品です。
また、サワークラウトとサワークリームの酸味が食欲をそそり、とてもおいしいです。
チェコ及び旧東ヨーロッパ件を思い起こさせてくれる味です。
いわゆるメインディッシュがなくても、
キセリツァとパンだけで完全に一つの食事が成立します。
今は朝食というより、昼食や夕食に食べられています。
作り置きして冷蔵庫に入れておけば、4~5日は持ちます。
ぜひキセリツァをおうちレシピに加えてみてください!
さぁ、チェコの食事スープを味わおう!