北イタリアのイワシを使ったアンティパスト(前菜)は、いかがですか?
基礎知識
いわゆる南蛮漬けというのは、本家スペインではエスカベーチェ、
フランスではエスカベッシュ、南イタリアではスカペーチェ、
今回の北イタリアではカルピオーネと言います。
地中海料理的な位置付けで、
物は一緒でも国や地域によって呼び方が違います。
今回の北イタリア風イワシの南蛮漬けは、サルデ イン カルピオーネ
Sarde in carpione と言います。
ちなみに同じ北イタリアでもベネチアでは、サルデ イン サオールと言います。
これは当然北イタリア以外にもあります。
ただ見た目などちょっとした違いを、僕なりには感じます。
スペインのはパプリカ粉で赤い漬け汁になっている感じ、
フランスのは盛り付けや色どりが、やっぱりオシャレって感じ、
南イタリアのは唐辛子が入っている感じ、
そして北イタリアのは、イワシと玉ねぎだけの一番シンプルな感じがします。
これは僕の勝手な感じ方であって、絶対的な定義ではありませんので悪しからず。
レシピ
材料 イワシ4本分
- イワシ 4本
- 玉ねぎ 中1/2個 *スライスにする
- 白ワインビネガー 60cc
- ローリエ 1枚
- 薄力粉 適量
- 油 適量
* 白ワインビネガーがなければ、普通のお酢で代用できます。
* 油はオリーブ油でもサラダ油でも何でも良いです。
作り方
① イワシを3枚におろす。
② 塩・コショウして、薄力粉をまぶす。
③ 多めの油で焼き上げ、別皿に取っておく。
④ 玉ねぎを炒め、白ワインビネガーを入れてつめる。
玉ねぎを色づけないよう弱火で炒め、白ワインビネガーを加えて
中火にして酸味を飛ばし、1/3位までつめる。
⑤ 玉ねぎとイワシを交互に重ねる。
④の玉ねぎを敷き、その上に③のイワシを乗せる。
これをミルフィーユ状に重ねて、上に玉ねぎをを乗せる。
温かいうちにやることで、味が良く染み込むよ。
⑥ 冷めたら冷蔵庫に入れて、2~3日寝かせて出来上がり。
ワンポイントアドバイス
もし三枚おろしが面倒くさかったり、
イワシの丸々1尾感の方が良ければ、
頭と腹わたを取って水洗いし
あとは②以降の手順で作るのも良いです。
最後に
イワシの旨みとビネガーの酸味が絶妙にマッチし、
そこに玉ねぎが良いアクセントとなっています。
日本人の口にも合う、飽きの来ない味です。
前菜としても良し、お酒のつまみとしても良し、
おススメの一品です。
今夜は、この北イタリア風イワシの南蛮漬け サルデ イン カルピオーネと
イタリア産白ワインで、イタリア気分に浸ってみませんか?
もちろんビールにもバッチリ合うよ♪