イギリス&アイルランド

スカウス(リバプール風ビーフシチュー)~イギリス~

リバプール風ビーフシチュー?リバプール風肉じゃが?

どっちも正解!

リバプールの街のビートルズ像

基礎知識

イギリスのリバプールと言えば、サッカーやビートルズなどで有名ですよね。

そんなリバプールの名物が、スカウス Scouse なんです。

かつて港町として栄えてきたリバプールの伝統的な家庭料理です。

なのでお店で食べるような気取った料理ではありません。

リバプールっ子なら誰もがスカウスを食べて育ってきたレベルの庶民の味です。

ぜひリバプールの郷土料理を楽しんでください。

のぶ

素朴な煮込み料理だから、作り方も簡単だよ♪

レシピ

材料 4人分

  • 牛肉(赤身)   500g
  • 玉ねぎ      大1個(300g)
  • 人参       中1本(200g)
  • メークイン    500g 
  • ブイヨン     700cc
  • ウスターソース  大2
  • ベイリーブス   2枚

*一つの目安なので、ご自身で調整してください。

作り方

① 材料をカットする

牛肉は縮むので、少し大きめにカットして軽く塩・コショウする。
カレー・シチュー用のカットされてるものなら楽ですよね。

② 牛肉を炒める

 ナベに油を敷いて、牛肉の表面に焼く。

③ 玉ねぎを加えて炒める

 ②に玉ねぎを加えて、透き通るまで炒め合わせる。

④ 人参・ジャガイモ・ブイヨン・ウスターソース・ベイリーブスを加えて煮込む

 ③に人参・ジャガイモ・ブイヨン・ベイリーブスを加える。

 ただしジャガイモだけは、半量のみ入れる

 沸騰したらアクを取り除き、ウスターソースを加えて

 フタをしてコトコトと1時間半位煮込む。

 途中何度か適当に混ぜる。

 ジャガイモや玉ねぎが煮崩れて、適度なとろみがついていく。

⑤ 残りのジャガイモを加えて煮込む

 ④に残りのジャガイモを全て加えて、フタをして30分位煮込んで

 ジャガイモが柔らかくなったら出来上がり。

のぶ

めっちゃ簡単!

あとは盛り付けましょう。

 赤キャベツのピクルスと一緒に頂くのが、本場リバプールの定番です。

 カレーの福神漬けや牛丼の紅しょうがと同じような感覚だと思います。

 もちろん日本だと無くても大丈夫です。

ワンポイントアドバイス

ウスターソース

入れるのはどこのメーカーでもOKですが、僕は本場に合わせて

イギリス産のリーペリンを使いました。

普通にスーパーに売っています。

タイム

④の時にタイムを適当に入れる方も少なくありません。

フレッシュでもドライでも良いです。

とろみ

一般的にシチュー系は小麦粉でとろみを付けますが、

スカウスの場合はジャガイモが溶け出した自然なものです。

のぶ

この辺の特別なテクニックのない素朴でシンプルなところが

イギリス料理らしいなぁと思います。

野菜のカット

もちろん好きなようにカットすれば良いのですが、

僕の個人的な感覚としては、乱切りにしない方が

ヨーロッパっぽい感じがします。

日本では肉じゃが・シチュー等々大抵乱切りにしますが、

欧米の場合はあまり乱切りじゃないように思います。

切り方一つで外国っぽさが出たりします。

もし普段乱切りにしてるなら、輪切りとかサイコロ状とか

普段と違う切り方をしてみるのも良いのではないでしょうか。

ブイヨン

本場ではビーフストックつまり牛のブイヨンを使います。

なのでそれを使った方がより良いです。

スーパーで一番手に入りやすいのは、キューブ型のマギーブイヨンです。

無ければ他の粉末ブイヨン等で代用してください。

最後に

イギリス料理って大雑把に言って、ただ煮込むとかただ焼く的な

ある意味工夫のない料理と言われることが多いです。

今回のスカウスもそんな感じなので、作るのは簡単だと思います。

ビーフシチューのようでもあり、肉じゃがのようでもあるこのスカウス、

リバプールの人達はバターを塗ったパンと共に食べます。

でも日本人ならゴハンでも美味しく頂けます。

リバプール風ビーフシチューととらえるか、

リバプール風肉じゃがととらえるかは、あなた次第です!

他の煮込み料理同様、2日目以降の方が美味しかったりしますので、

作り置きして冷蔵庫に入れておくのも良いでしょう。

普段のシチューや肉じゃがに飽きたら、ぜひスカウスを作って

イギリス・リバプールに行った気になってください。

のぶ

イギリス料理だけに、アルコールならやっぱビールが合うよね(^^♪