中欧

ウィンナーシュニッツェル ~オーストリア~

ウィーン風カツレツをご紹介します!

基礎知識

今回ご紹介するのは、ウィンナーシュニッツェル Wiener Schnitzel です。

ウィーン風シュニッツェルという意味で、正しくはヴィーナーシュニッツェルです。

仔牛のモモ肉を叩いて伸ばしたもののカツレツです。

このウィンナーシュニッツェルは、北イタリアに起源があると言われていますが、

オーストリアの首都ウィーンを代表する名物中の名物料理となっています。

オーストリア・ウィーンを代表する伝統料理 ウィンナーシュニッツェルを

ぜひ作ってみてください。

のぶ

オーストリア料理のおススメと言ったら、まずはこれ!

レシピ

材料  1人前

  • 牛モモ肉    150~200g 
  • 全卵      1個
  • 小麦粉     必要量
  • パン粉     必要量
  • 塩・コショウ  適量
  • バター     10g~
  • サラダ油    適量

*牛モモ肉は、ステーキ用にカットされパック売りされているものを使うと良いです。

作り方

① 牛肉に2~3枚位ラップを被せて、5mm位の感じで叩いて伸ばす

のぶ

伸ばし過ぎと思うかもしれないですが、

火を入れると結構縮むので問題ないです。

② 塩・コショウを振る

* ソース等を付けずにそのまま食べるので、しっかり目に振る。

  もしくは普通に下味程度に軽く塩・コショウし、完成したカツの上から

  粗い岩塩をパラパラと振っても良いです。

  後者の方が、よりレストランっぽい感じがします。

③ 小麦粉を全体にまぶし(余計な分は払い落とす)、溶き卵にくぐらせ

  まんべんなくパン粉を押し付ける

* 小麦粉・卵・適量の水を混ぜて ” ドロ ” を作って、

  塩・コショウした肉に絡めて、余計なドロを滴り落としてから

  パン粉を付けるというやり方もあります。

④ ③が厚み的に半分浸かる位の量の油を中火で熱し、バターを溶かし入れる。

  少しパン粉を入れてみて、ジュッとなったら③を入れる

④ 良い感じに色が付いたらひっくり返し、もう片面にも火を入れる

  もう片面も火が入ったら、取り上げて油を切って出来上がり

盛り付けて完成!

ワンポイントアドバイス

焼き揚げ方について

焼き揚げる際に、フライパンを少し揺すってカツを少し動かしながらやると、

表面に変な焼き色むらがつかずに綺麗に仕上がります。

また、盛り付ける際に上になる方から先に良い感じで焼き色を付けてください。

裏面は綺麗な焼き色にこだわる必要はありません。

逆に裏面まで良い焼き色にこだわると、肉に火が入りすぎてしまいます。

パン粉について

細かく砕いたパン粉が、日本のカツとの違いの一つとして重要です

逆に海外では日本の粗いパン粉は、Pankoと言って日本風のものという認識があります。

ジップロックに入れて叩いて細かくするも良し、

そのまま袋の上から揉み揉みして細かくしても良いです。

最初から細かい目のパン粉を売っているスーパーもあります。

バターについて

大量のバターを溶かしてカツを焼き揚げる店もオーストリアなどにはあります。

しかし日本ではそれは出来ないので、サラダ油ベースに

バターを溶かし入れるのが良いでしょう。

バターは多ければ多いほど良いでしょうが、

お高いので大さじ一杯程度でも良いと思います。

付け合わせのジャムについて

ウィンナーシュニッツェルには、クランベリージャムを添えるのが

現地でよくあるパターンです。

牛肉との相性がとても良いです。

カシスジャムでの代用もアリだと思います。

ブルーベリージャムで代用するなら、少しだけレモン汁を混ぜた方が良いでしょう。

ただ甘いだけのイチゴジャムは使わない方が良いです。

最後に

オーストリア・ウィーン名物として、真っ先に挙げられるウィンナーシュニッツェル。

地元の人達も、当然食べますし名物だと思っています。

でもちょっと高いので、よりリーズナブルな豚肉のシュニッツェルを

食べることの方が多いそうです。

例えば天丼も人気がありますが、普段は牛丼を食べることの方が多いというのに

似ているかもしれませんね。

ドイツなどの周辺国でも食べられていますが、

ウィーン名物というふうに認知されています。

このウィンナーシュニッツェル、日本のトンカツなどと違い、焼き上げる感じなので

使う油の量も少なくてすみますし、使った後の処理も楽です。

普段はいわゆるトンカツを食べるでしょうから、

たまには牛肉のシュニッツェルにしてみるのも良いのではないでしょうか?

ビールとの相性もとても良いです。

ぜひウイーン気分で味わってみてください。