その他ヨーロッパ

レシュティ(ハッシュドポテト) ~スイス~

レシュティ Rösti とは、粗くおろしたジャガイモを
焼いただけのシンプルな食べ物です。

ベルンの街並み

基礎知識

スイスにはスイス語はありません。

ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語が公用語で、

ざっくりとドイツ語圏とフランス語圏に分かれます。

そのドイツ語圏で主食のようによく食べられているのが、レシュティです。

近年は他の地域でも食べられるようになっており、

スイスの国民食的存在となっています。

目玉焼きやサラダなどと共に食べたりもしますが、

肉料理などの付け合わせにすることが多いです。

スイスのお隣のドイツにも、おろしたジャガイモを焼いた

カルトッフェルプッファーというドイツ風の

ジャガイモパンケーキがあります。

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その違いは、カルトッフェルプッファーは小麦粉や卵を混ぜているのに対し、

レシュティはそれらを全く混ぜずに焼いていることです。

スイスと言えばチーズフォンデュが有名ですが、

レシュティもスイスを代表するメジャーな食べ物ですので、ぜひ作ってみて下さい。

レシピ

材料

  • ジャガイモ    作りたい量
  • 塩・コショウ   適量
  • バター      適量
  • サラダ油     適量

* ナツメグを少々加えても良いです。
  逆にコショウも加えず、純粋に塩だけにしても良いです。

作り方

① ジャガイモを洗って皮をむき、粗くおろす

* 包丁で細切りにしても良い。

② ①に塩・コショウで味を付けて、よく混ぜ合わせる

のぶ

少しつまんでみて、自分が美味しいと思う塩加減にすればいいよ♪

③ ②を手で絞って水気を切る

④ フライパンを火にかけ油とバターを適量入れ、

  ジャガイモも入れてフライ返し等で押し広げて焼く

  厚みは1cm位が良いでしょう。

  弱めの中火で7~8分。

  これは目安なので、裏面をちょっと見てしっかり焼き色がつくように焼く。

  ちなみにフタはしなくていいです。

⑤ ひっくり返して、もう片面も同じように焼く

  バターを追加してください。

  フライパンを振って返してもいいし、フライパンに皿をかぶせてひっくり返して

  ジャガイモを滑らせるようにフライパンに戻し入れても良いです。

両面焼けたら出来上がり。

のぶ

僕の場合は、両面焼けたらもう一度最初の面を軽く焼き直して

カリカリ・サクサクのレシュティらしいレシュティに仕上げます。

盛り付けて完成!

とろけるチーズを乗せるのもいいかもしれませんね。

ワンポイントアドバイス

もう一つの作り方

実はレシュティには今ご紹介したように生のジャガイモから作るやり方と

一度茹でたジャガイモから作るやり方の二通りがあります。

後者は、茹でジャガイモを冷蔵庫で一晩寝かせて同様の手順で作ります。

当然水気は出ないので絞る必要はないです。

スイスでも、生ジャガイモから作る派と茹でジャガイモから作る派に分かれるそうです。

スイス人にとっては非常に身近な食べ物なので、

こだわりが出て来るのは当然だと思います。

しかし私達日本人にとっては、そこまでこだわる必要はないと思うので、

より簡単に作れる生のジャガイモから作る方法をおススメしたいです。

混ぜ物

アレンジとして、玉ねぎのみじん切り・ベーコンやハムを刻んだもの(炒める)、

チーズなどをジャガイモに混ぜてから焼くというのもあります。

最後に

スイスでは家庭でもレストランでもどこででも出て来る名物料理レシュティ・・・

そんなレシュティのカリカリ・サクサクとした食感と

焼き目の香ばしさがたまらなく美味しいです

シンプルだからこそジャガイモ本来の素材の味も楽しめます。

朝食にしても良し、小腹が減った時にも良し、

ディナーのメイン料理の付け合わせにも良し、

色んな場面で食べられる万能料理がレシュティです。

ジャガイモを粗くおろして塩をして焼くだけ・・・

めちゃめちゃシンプルなんで、ぜひおうちで  スイスの味を楽しんでください。