フランス

フランスのツナポテトサラダ

フランス流のツナポテトサラダを作ろう!

基礎知識

ツナポテトサラダはフランス語で、サラッドゥ ドゥ ポム ドゥ テール オ トン

Salade de pommes de terre au thon と言います。

ツナポテトサラダなんて日本にもあるけど、違いなんてあるの?

と思われる方も多いと思います。

実はフランスでは、日本と同じような(ツナ)ポテトサラダを作っていません。

私たちが普段食べているポテトサラダは、あくまでも日本的なポテトサラダです。

大まかな違いを挙げてみます。

ジャガイモの大きさ・状態

日本のポテトサラダはイモを結構潰して塊が小さい感じになっています。

なのでサンドイッチの具材にもできる状態です。

ある程度潰すことが大前提なので、イモの種類もホクホクと崩れやすい

男爵イモを使うことが多いです。

しかしフランスのポテトサラダはイモを少し大きめにカットし、

なおかつ日本のように潰しません

のぶ

ジャガイモを潰すことなく、コロコロした状態というところが

一つのポイントだよ。

ついでに言うとドイツを始めヨーロッパではこのスタイルが多いです。

具材

日本のポテトサラダは、キュウリや人参、薄切りハムなんかが入っていることが多いです。

あとコーンが入っていたりというのもありますよね。

でもフランスではそれらは入っていません。

フレッシュハーブ(刻んだ小ネギ、イタリアンパセリ、ディールなど)、

オリーブの実、キュウリのピクルス、エシャロットなどの玉ねぎ系などが入っています。

ただしそれらの具材をいくつもゴチャゴチャ入れず、シンプルに仕上げます。

あとゆで卵ですが、日本のポテトサラダは刻んで混ぜ込みますが、

フランスでは基本的にカットしたゆで卵を飾る感じです。

味付け

日本のポテトサラダは、マヨネーズで味付けするのが鉄板ですよね。

しかしフランスでは、塩・コショウ・ヴィネガー(or レモン汁)・

マスタード少々といったかなりシンプルな味付けです

もちろんマヨネーズを入れる人もいますが、日本のようにたくさんは入れません。

では作り方をご紹介します。

のぶ

作り方も至ってシンプルだよ♪

レシピ

材料

  • ジャガイモ      500g    *メークイン等崩れにくい品種
  • ツナ缶        1缶(140g)  *水気を切る
  • ヴィネガー      大1      *レモン汁でも良し
  • ディジョンマスタード 小1      *無くても大丈夫
  • オリーブオイル    大1      *他のオイルでも良し
  • フレッシュディール  適量      *適当に刻む
  • 塩          適量
  • コショウ       適量

作り方

① ジャガイモを茹でて、適当な大きさにカットする

ジャガイモの茹で方 のぶ ジャガイモはヨーロッパの料理で、非常によく使います。 なので今回はジャガイモの茹で方を整理しておきます。 ...

② ①にツナ・マスタード・ヴィネガー・オリーブオイル・ディール・

  塩・コショウを加えて優しく混ぜ合わせる

  ヴィネガー・オリーブオイル・塩・コショウは1か所にかけるのではなく、

  全体に回しかけるようにしてから混ぜ合わせる。

のぶ

ジャガイモが温かいうちに味付けすることにより

味が染み込んで美味しく仕上がります♪

盛り付けて、ディールを散らして出来上がり。

のぶ

温かいうちに食べても、冷蔵庫で冷やしてから食べても美味しいよ♪

ワンポイントアドバイス

ヴィネグレットソース

ヴィネグレットソース(フレンチドレッシング) のぶ ベーシックなサラダドレッシングをおうちで作ってみませんか? 基礎知識 ヴィネグレットソースとは、フランスの最も基本...

ヴィネグレットソースがあれば、マスタード・ヴィネガー・オリーブオイルを

個別に加えることなく、茹でたジャガイモに塩・コショウして、

ヴィネグレットソースを適当に回しかけるだけで簡単にポテトサラダの

ベースが出来てしまうので便利です。

あと一応分量は書きましたが、自分が作る時には一々計っていません。

ディジョンマスタードもヴィネガーも塩・コショウも、味付けは味をみて

適量加えて自分好みの味加減にすれば良いです。

アレンジ

ご紹介したレシピがシンプルな(ツナ)ポテトサラダの材料ですが、

お好みの具材を加えてわが家の(ツナ)ポテトサラダを作ってみてはいかがでしょうか?

今回はディールを加えて作りましたが、

小ネギやイタリアンパセリなどを加えても良いです。

むしろ比率的に言うと、刻んだ小ネギを加えているフランス人が多いです。

あとオリーブ(黒でも緑でもOK)、ケッパー、刻んだアンチョビ、

コルニッションピクルス(フランスの小さいキュウリのピクルスでスーパーに売ってます)

玉ねぎ系を加えても良いです。

南仏らしい食材のオリーブや、ハーブにタイムやローズマリーを使えば

”南フランス風ツナポテトサラダ”って勝手に名付けちゃっても

いいんじゃないかと思います。

自分流にアレンジしてみましょう。

ただし繰り返しますが、複数の具材をいくつもゴチャゴチャ加えると、

フランスのポテトサラダ感が無くなってしまいます。

味付けに、適量のマヨネーズやアイオリソースを加えるのもアリです。

アイオリソースを混ぜても”南フランス風”とか”プロヴァンス風”って

名付けちゃってもいいかもですね。

自家製マヨネーズ マヨネーズって買うものだと思っていませんか? 自宅で簡単に作れるんですよ♪ 基礎知識 マヨネーズには、スペイン起...
アイオリソース 地中海沿岸諸国を代表するニンニクソースをご紹介します! 南フランスの港町マルセイユ 基礎知識 アイオリソースは、...

最後に

今回はツナポテトサラダをご紹介しましたが、

そもそものベースのポテトサラダが日本とフランスでは異なります。

色んなものを混ぜ込んで複合的な味を楽しもうとするのが、日本のポテトサラダ。

対してシンプルに素材の味を楽しもうとするのが、フランスのポテトサラダ。

それぞれに良さがあるので、優劣はつけられません。

普段お家でポテトサラダを作る時には日本風にしていると思いますが、

たまにはフランスのポテトサラダで食卓に変化を付けてみるのも良いと思います。

作り方は、むしろフランス流の方が簡単です。

ぜひおうちレシピに加えてください。

のぶ

ポテトサラダ1つで日本じゃない感を出せるなんて楽しいよね♪