ベルギーの定番グラタンと言ったら、これ!
基礎知識
チコリとはキク科の野菜で、ほろ苦さがあり、冬に旬を迎えます。
特にベルギー・オランダ・フランスでよく食べられています。
ベルギーは、南半分がフランス語、北半分がオランダ語系のフラマン語が話されています。
いわゆるベルギー語というものはありません。
今回ご紹介するチコリのグラタンは、南のフランス語圏では
シコン オー グラタン Chicons au gratin などと言い、
北のオランダ語圏では、ヴィットルーフ メット カース エン ハム
Witloof met kaas en ham などと言います。
どちらの地域にしろ、家庭でもお店でも食べられており、
まさにベルギーの定番料理の1つです。
ちなみに日本で言うチコリは、英語の言い方です。
ベルギーのフランス語ではシコン、フランスではアンディーブ、
オランダ語圏ではヴィットローフと言います。
レシピ
材料
- チコリ 2個
- ハム 2枚
- バター 20g
- 小麦粉 20g(大2)
- 牛乳 200cc
- 塩・コショウ 味をみて
- ナツメグ 味をみて
- とろけるチーズ 適量
作り方
大きく分けて以下のスリーステップとなります。
① チコリを蒸し煮する
② ベシャメルソースを作る
③ ハムで巻いたチコリにベシャメルソースとチーズをかけて焼く
具体的に見ていきましょう!
チコリの下処理
① チコリの切り口を少しカットして、
根元の芯が苦みが強いので、少し包丁でくり抜く
② フライパンを中火にかけ分量外のバターを溶かし、チコリを乗せ
上から塩・コショウ・ナツメグを適量振りかけ、サッと炒め
水を100cc位入れて、フタをし弱火にして蒸し煮にする
*途中何度か転がしてチコリの面を変えてください
③ 串がスッと刺さるくらいになったらOK
通常15~18分位で柔らかくなります。
ベシャメルソース
① ナベにバターを溶かし、小麦粉を加えてよく混ぜ合わせて粉っ気を無くす
② 牛乳を適量加え混ぜ合わせる
これを数回繰り返す
最終的にこんな感じ
*温めた牛乳を使うなら、一度に加えて混ぜ合わせても大丈夫です。
③ とろけるチーズを適量混ぜ合わせ、塩・コショウ・ナツメグで味を調える
完成させる
① チコリをハムで巻く
② バター(油)を塗った耐熱皿に①を乗せ、その上からベシャメルソースをかけ
仕上げにとろけるチーズを乗せる
③ オーブンなりトースターなりで焼き色を付けて出来上がり
お皿に取り分けてもいいし、
グラタン皿で焼き上げたままでも良いです。
ちなみにベルギーのレストランで食べた時はグラタン皿のままで提供されました。
ワンポイントアドバイス
チコリの下処理について
ご紹介したようなやり方の他に、適量の塩を入れたお湯で茹でるというやり方もあります。
確かにそちらの方が簡単ですが、個人的にはレシピでご紹介したやり方の方が
美味しいと思います。
チーズについて
チーズですが、ベルギーではグリュイエールチーズやエメンタールチーズを使います。
ですが、日本では身近にあるピザ用シュレッドチーズや
とろけるスライスチーズを使えばよいでしょう。
また粉チーズなんかも使っても良いと思います。
チコリは日本ではマイナーな野菜なので、
どこにでも売っているわけではありませんが、
手に入る場合はぜひ作ってみてください。
ベルギーの定番料理を楽しんでね♪