日本と韓国では、作り方も味付けも違うんですよ。
韓国では、目玉焼きのことを”ケランフライ”と言います。
ケランは”卵”の意味で、漢字では”鶏卵(けいらん)”となります。
そんな韓国の目玉焼きですが、韓流ドラマの食事シーンでよく見ますよね。
その時、何か違うなぁとか、醤油はないの?とか思った方も
いらっしゃると思います。
今回は、日本と韓国の目玉焼きの違いを書かせていただきます。
日韓目玉焼きの違い
日本の目玉焼き
まず、日本の目玉焼きですが、こんな感じですよね。
作り方は
- 油を敷いたフライパンを中火で熱し、生卵を割り入れる。
- 白身が白くなってきたら、水を適量加え、フタをして蒸し焼きにする。
個人差はあるでしょうが、これが一般的なやり方だと思います。
ゴハンの上に乗せて醬油をかけて
黄身を崩しながら食べるのが大好きです♪
おかずの一品としての韓国の目玉焼き
韓流ドラマの食卓に出てくる目玉焼きは、こんな感じですよね。
パターン1
パターン2
これって、両面焼いているんです。
多めの油で焼いているので、まさにフライって感じですよね。
パターン1は、黄身を崩さずに焼いたもので(ちょっと分かりにくいですが)、
パターン2は、黄身を崩して焼いたものです。
どちらにするかは、好みの問題です。
ただパターン2では、わざと黄身を崩して焼く場合と、ひっくり返す時に
黄身が意図せず崩れてしまって焼き上がった場合とに分かれます。
もちろん、必ずしも両面焼かなければいけないわけではありません。
片面焼きでも良いのですが、その場合でも日本のように半熟にせず
ちゃんと火を入れます。
ケランフライという名前からも分かるように、韓国では
目玉焼きの形をした”卵焼き”ということなのだと思います。
ビビンバ・キムチチャーハン用の目玉焼き
ビビンバやキムチチャーハンには、こんな感じの目玉焼きが乗っていますよね。
黄身には火を入れず、トロトロのままにして絡めて食べる感じです。
ビビンバの場合は、生卵の黄身だけを乗せたりもしますもんね。
作り方ですが、
- 多めの油を敷いたフライパンを中火で熱する。
- 生卵を割り入れたら、弱火にしてそのまま焼く。
こうすると白身には火が入り、黄身はトロトロのビビンバ・キムチチャーハン用の
ケランフライが出来上がります。
ただし、給食・学食・安い店等の目玉焼きをバンバン出さなければいけないような所、
つまり作り置きしておかなければいけない所では、ビビンバやキムチチャーハン用の
目玉焼きも黄身に火が入ったものが乗っかってきます。
調味料の違い
僕自身、韓流ドラマの食卓シーンを見ていて、目玉焼きがあるのに醬油がない、
何で食べるんだろう?という疑問を持っていました。
大多数の日本人は、目玉焼きに醤油をかけますよね。
人によっては、ソースとか塩とかケチャップをかけたりしますが。
韓国にも醤油はあるのですが、目玉焼きに醤油をかけることはしません。
その代わりに塩をかけて食べるんです。
これは、出来上がった目玉焼きにかけるというよりも、焼く際に塩をするということです。
もちろん、好みでコショウを振るのも良いです。
塩・コショウして焼き上げたケランフライ。
最後に、特別な料理ではなく、どこの国にでもある目玉焼き。
そんな目玉焼き一つとっても、日本と韓国でこんなに違うんです。
何の変哲もない日常の目玉焼きに、「あぁ、日本だなぁ。」とか
「あぁ、韓国だなぁ。」などと食文化の違いを感じるのは、
豊かで素敵なことだと思います。
皆さんも、日本の目玉焼きと韓国の目玉焼き(ケランフライ)を
使い分けてみてはいかがですか?
マシッケドゥセヨ! 韓国語で、おいしく召し上がって下さい!