中欧

コトレット ミエロ二ィ (ポーランド風メンチカツ)

ポーランドの伝統的なメンチカツをご紹介します!

ポーランドの街並み

基礎知識

ポーランド風メンチカツは、ポーランド語でコトレット ミエロ二ィ

Kotlet Mielonyと言います。

ポーランドでは、おばあちゃんから代々レシピが受け継がれるような

伝統的な食べ物で、とても人気があります。

なんだメンチカツか・・・なんて思わないでくださいね。

日本のメンチカツとは、作り方も食べ方も違います。

フランス料理のようなオシャレな食べ物ではないけれど、

ポーランドらしい素朴な庶民の味なんです

ネタ的には、いわゆる日本のハンバーグのようなものです。

なのでハンバーグに飽きたら、このコトレット ミエロ二ィにしてみるのも

良いのではないでしょうか?

のぶ

素朴なポーランドの味を、楽しんでみてはいかがですか?

レシピ

材料 5個分

  • 豚挽き肉    500g
  • 玉ねぎ     150g(中1/2) 
  • ニンニクおろし 一かけ分
  • 全卵      1個
  • パン      食パン1枚 or プチパン1個
  • 牛乳 or 水    適量
  • 塩       10g
  • 黒コショウ   適量(小1/2位)
  • マジョラム   小1 *なくても大丈夫です
  • パン粉     適量 *コーティング用

*玉ねぎはみじん切りにする

*パンを牛乳(or 水)に浸し、余分な水分を絞っておく
 食パンもプチパンもなければ、パン粉を使っても良いです

作り方

① 油を敷いたフライパンで、玉ねぎをきつね色になるまで弱めの火で炒め、

  玉ねぎの甘みを引き出す。

② コーティング用のパン粉以外を①も含めて全てボウルに入れる。

  ハンバーグと同じように、こねて混ぜ合わせる。

③ ハンバーグと同じように成形し、パン粉をまぶし真ん中を少しへこませる。

1つ140gで、5つできます。

④ 多めの油を入れたフライパンで両面焼く。

  油を切って、盛り付けて出来上がり。

ポーランドの食堂で食べた時には、ビーツものってない超シンプルなものでした。

ワンポイントアドバイス

付け合わせについて

コトレット ミエロ二ィの付け合わせは、茹でたジャガイモorマッシュポテトが

マストな定番です。

マッシュポテトを付け合わせにした盛り付け例

その他には、マストではないですがビーツもよく添えられます。

ただビーツはその辺のスーパーにはあまりない食材なので、もしビーツを添えるなら

ビーツの水煮缶を使うと良いでしょう。

付け合わせのビーツの作り方

① 缶詰めのビーツをあけて、短めの細切りにします。

② フライパンにバターを溶かして①を炒め、塩・コショウと隠し味程度の砂糖で

味を整えて出来上がり。

パンについて

日本の四角い食パンはポーランドではほとんど見ません。

ポーランドのスーパーのパンコーナー

なので、家にあるパサついてきたロールパンやプチパンを使います。

日本ではむしろ食パンが一般的なので、耳だけ取り除いて使えば良いです。

また、ネタにまぶすパン粉は、日本のパン粉のように粗いものを使うことはしません。

そもそも粗いパン粉は、普通には売っていません。

日本では市販のパン粉を砕いて、細かい目のものにしてください

これってとても重要です!

ポーランドに限らず、ヨーロッパでは細かい目のパン粉を使います。

のぶ

日本風の粗いパン粉にしたら、ポーランド感が一気になくなってしまいます
(悲)

肉について

豚挽きを使うレシピが一般的ですが、合挽きを使う人もいます。

しかし合挽きを使う日本のハンバーグやメンチカツとの違いを感じる為にも

豚挽きを使った方が良いと思います。

のぶ

豚挽きだと普段食べてるメンチカツやハンバーグとは味わいが違うよ。

もちろん市販のハンバーグネタに適当に塩を振ってから細かいパン粉をまぶして、

チャチャっとコトレット ミエロ二ィを作るのもアリですよ。

メンチカツとの違い

作り方が違う

日本のメンチカツは、豚カツとかと同じようにネタに小麦粉と溶き卵を付け

粗いパン粉をまぶして、タップリの油でいわゆる揚げますよね。

でもコトレット ミエロ二ィは、ネタに細かいパン粉だけをまぶして、

少し多めの油を入れたフライパンで焼き揚げる感じです。

のぶ

これってメンチカツを作るよりも、めっちゃ簡単ですよね♪

食べ方が違う

メンチカツは、ソースや醤油をかけて食べますよね。

でもコトレット ミエロ二ィは何もかけずに食べます。

なので、普通のメンチカツやハンバーグのネタよりも塩は多めの方が良いです。

上記レシピでは、既に塩の分量は多めにしてあります。

のぶ

何もかけないことで、肉本来の味を楽しむことが出来るんです。

アレンジレシピ

ポーランド人のアレンジとして、ネタの中に炒めたマッシュルームや

チーズを入れるというのがあります。

何も入れないのが、あくまでもベーシックなレシピですが、

それらを入れて変化を楽しむのも良いでしょうね。

最後に

コトレット ミエロ二ィは、要素としてはメンチカツとハンバーグの

あいのこといった感じではあります。

でもご紹介してきた通り、それらとは違うポーランドらしい素朴でシンプルな料理です。

日本のメンチカツもハンバーグも間違いなく美味しいです。

でもそれらのようにソース・ケチャップ・デミグラスソース等々の

こってりした味のものをかけるのではなく、

たまにはシンプルに肉本来の味を味わってみるのも良いのではないでしょうか?

のぶ

簡単だから、ぜひ作ってみてね♪

Dodre!ドブレ! ポーランド語で 美味しい!